所長ご挨拶
日本女子大学教職教育開発センターは、教員を目指す学生や教職にかかわる卒業生の総合的なサポートセンターです。2010年4月の設立から11年が経過し、この間、現職教育、教員養成、国内・国際交流など幅広く行ってきました。
2021年には創立120周年を迎え、「目白の森のキャンパス」に4学部15学科が集結し、新たな歴史が刻まれ始めました。この中にあって、教職教育開発センターも、教職にかかわる卒業生のネットワークを充実させて、現場と大学の相互交流があるからこその情報発信をしていきたいと考えます。そのように考える理由はいくつかあリます。第1には、GIGAスクール構想に代表されるような、新しい教育技術の習得が求められていることです。第2には、教師たちには、教育現場に集まる様々な課題や問題への対応が求められ、そこには高度な専門知識や技術が必要になっていることです。第3に、他方で、日本社会での女性たちの社会的地位は一般的には高くなく、女性教員ならではライフステージごとの悩みや苦労は依然としてあるということです。
卒業生ネットワークがこうした複雑な状況のもとにある現役世代を、未来の教員世代と、知の創造の拠点である大学の場でつなぐことは、大きな社会貢献になると考えます。
教職教育開発センター 所長
清水 睦美
専任教員ご挨拶
1996年に日本女子大学へ赴任し、2010年、教職教育開発センターが設置されると同時に専任教員になリました。専門分野は、公法学、公教育制度論です。現在は、いじめ、体罰、学校事故など教育に関わる裁判例の分析を通じて、学校の危機管理の在リ方を中心に研究を進めています。
教職教育開発センターでは、理論と実践の往還という理念の下、教育委員会や私学協会等と教職教育開発センターの連携を担当しています。教職に就くことを希望する学生の橋渡しから、現職教員に対する研修の支援そして教育委員会附属機関の委員やアドバイザーまで、総合的な連携、深耕を模索しています。特に力を入れているのは、ミドルリーダーや管理職層を対象としたスクール・コンプライアンスに関わる研修のプロデュースです。教職教育開発センターのワークショップを活用し、弁護土とペアを組んだ研修を出前講座として実施するなどしています。
教職教育開発センター 教授
坂田 仰