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カモミールnetマガジン 2025年 7月号
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+‥【目次】‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
(1)目白が丘だより
(2)「卒業生ネットワーク」拡充に向けて
(3)卒業生発 リレーエッセイ
(4)研究・教育の現場から
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□■– 目白が丘だより ————■□
<<実習経験と大学における学びのむすびつき>>
教職総合センター・教育実習部門長 桑嶋 晋平
「授業でメリハリをつけるにはどうしたらいいですか?というか、そもそもメリハリってなんですか?」――この文章を書いている7月初旬は、前期に教育実習にでた学生たち(のほとんど)が戻ってくる時期です。そんな学生のひとりが、ゼミの最中、ふと冒頭のような質問をなげかけてきました。研究授業のあとの協議会で、「メリハリがない」と何人かの先生に指摘されたようで、どうしたものか、とかんがえていたのだそうです。
実習からもどってきた学生がいるときには、ゼミでその経験について話してもらうようにしています。楽しかったことや、うれしかったことを話す学生もいますし、ときには、つらかったことについて話す学生もいますが、そうした語りを聞いていると、ことばがあふれるとはこういうことなのだなと、しばしば思います。
教育実習を経て、変化していく学生もすくなくない、と感じます。この時期、ゼミでは卒論執筆のエンジンをかけはじめるのですが、なかなかすすまなかった学生が、実習での経験や出来事をふまえることで、解像度があがったり、問いが深まったりする、ということもすくなくありません。具体的な教えの場面や、子どもの姿をおもいうかべるがゆえ、そうなるのだろうとおもいます。冒頭の問いを発した学生も、そのひとりです。
とはいえ、実習での経験と卒論や大学での学びとが自然とむすびつくわけではないでしょう。そのむすびつきをいかにつくりだしていくのか、いかにして経験をより深い思考へと橋渡ししていくのか。このことは、大学教員としての、また、教育実習部門長としてとりくむべきおおきな課題であるようにおもっています。
挨拶がおくれましたが、今年度より、教育実習部門長という任につきました。学生の教育実習がよりよいものになるように、また、上述のような課題にこたえられるように、つとめていきたいとおもいます。
□■– 「卒業生ネットワーク」拡充に向けて ————■□
<<2025年度「日本女子大学フェア in 静岡」のご案内 >>
日本女子大学は7月27日(日)、2025年度「日本女子大学フェアin 静岡」を開催します。東海地区の高校生・保護者に向けた「進学相談会」と卒業生の皆様向けに「卒業生懇談会」を企画しました。進学相談会は篠原聡子学長が本学の多様な学びの魅力を紹介するほか、新たな入試の仕組みや奨学金制度に関する説明を行います。卒業生懇談会では、高野晴代桜楓会理事長と篠原学長の講演後、懇親会も予定しています。
今回のフェアは、近年本学の志願者・入学者は関東地区に集中し、地方からの志願者・入学者が減少していることを受け、東海地区の高校生・保護者に本学の魅力と最新の入試情報を届けることがねらいです。近隣の学校に勤務される卒業生の皆様にご参加いただき、引き続き本学へのサポートをお願い申し上げます。
【2025年度 日本女子大学フェアin静岡】
〈日時〉2025年7月27日(日)「進学相談会」14:45~17:15、「卒業生懇談会」13:00~16:00
〈会場〉中島屋グランドホテル4階(静岡市葵区紺屋町3-10)
〈問い合わせ・申込〉日本女子大学入試課 E-mail:n-nyushi@atlas.jwu.ac.jp
◆プログラム等の詳細は下記をご覧ください(申込みは、上記のメールへお願いします)。
https://www.jwu.ac.jp/unv/news/2025/eu1rc1000002eq22-att/PRESS_RELEASE_250703-2.pdf
<<「教職を目指す学生と学校現場で活躍する卒業生の交流会」のご案内 >>
当センターは、今年度も「教員を目指す学生と学校現場で活躍する卒業生の交流会」(目白祭同日開催企画、共催:人間社会学部教育学科)を10月19日(日)に実施します。
学校現場で活躍されている卒業生と学生の交流会は今回で4回目を迎えます。若手の先生方の参加も増え、学生たちにとって多様な視点から教職を考える良い機会となっております。
今年も希望をもって学校現場飛び込んでいく学生たちを是非ご支援ください。皆様のご参加を待ちしております。
〈日時〉2025年10月19日(日)13:00~15:00
〈会場〉日本女子大学 目白キャンパス(会場は決まり次第お知らせします。)
〈申込〉下記URLにアクセスして申込フォームに入力後、送信してください。
申込URL:https://forms.office.com/r/JwFaBLRVZp
□■–卒業生発 リレーエッセイ————■□
<<私の「働き方改革」 >>
久保田 芳恵(文京区立大塚小学校・青柳小学校講師、人間社会学部教育学科1994年3月卒業)
30年間勤めた東京都の公立小学校の教員を退職し、現在は時間講師をしています。三人の子供を育てながら仕事が続けられたのは、学校が楽しくて好きだったこともありますが、たくさんの方に支えていただいたからです。特に私の母は、私と私の子供たちのために力を尽くしてくれました。母の助けがなかったら、続けられなかったと思います。退職を決意したのは父を一人で看取った母のためです。
小学校の担任をしていて一番強く心に決めていたことは「休まない」ことでした。担任が少しでも教室を空けると、子供たちは不安になります。特に高学年を担任しているときは、「休んだら負ける」くらいに考えていました。そうは言っても先生も人間ですから、体調不良や家族のために休まなければいけないこともあります。それでも、最小限の不在になるように調整し、工夫してやりくりをしながら仕事をしてきました。
父が亡くなる前、入退院を繰り返す時期が長く続きました。実家にいる両親のことは気になりながらも仕事を休めませんでした。「大丈夫だから、学校に行きなさい。」と、母が一人で介護をしました。何度も辞めることを考えましたが、40代前半だった当時は辞めるどころか休むこともできませんでした。
その母が、数年前に体調を崩しました。今は回復して元気に過ごしていますが、その時も「なるべく休まない」働き方が変えられませんでした。40代後半には主幹教諭にもなり、益々休めなくなっていました。あんなに私のために時間を使ってくれた母のために時間が作れない自分に悩み、働き方を変えようと正規職員を退職しました。
そんな私の働き方改革を、夫や子供たちは歓迎してくれました。正に、家族のために生きた母から様々なものを引き継いだ気持ちです。私が講師として受け持つ時間は、担任の先生の空き時間となります。そんな風に少しでも、これまでのキャリアを活かして働いていきたいです。
□■– 研究・教育の現場から ————■□
<<教育実習生自身の課題>>
教育学科特任教授 松尾 廣文
教育実習事前事後指導(中・高・栄養)を担当しています。
これから実習に臨む4年生に、自らが課題と思うことをレポートに書かせたところ、多くの学生が、授業に関するものを挙げていました。
教科指導に関しては、生徒に与える知識の量と質、教材研究の方法が最も多く挙がっていました。このような課題は、従来から変わらないものと思いますが、今日的なものでは、ICTの利活用があります。効果的な指導方法もそうですが、生徒が使っている機器のOSが日頃慣れ親しんでいるものとは異なっているという不安も寄せられています。
主体的・対話的で深い学びにどのように取り組むかという課題も多く見られました。
生徒とのコミュニケーションを課題としている学生もいます。様々な個性をもつ生徒に教生の立場でありながら、どのように教師として振る舞えばよいのかを多くの学生が課題として挙げています。
その他、多忙な教師の現状を踏まえ、健康面の課題を全体の3割が何らかの記述で触れています。睡眠、食事への注意から、自己の性格特性に触れ、精神面での不安克服を課題として述べている学生もいます。
現場の先生からは、近年若手の教師が増え、実習生を受け入れることが難しい現状もあるという声を聞くこともあります。その中で、後進を育成するために格段のご協力、ご支援を賜っている卒業生の皆様に厚く御礼を申し上げます。
先日も、キャンパスで教育実習で感じた教職の魅力を熱く語ってくれた学生がいました。様々な課題をもって実習に臨んでいった学生が自信を得て、教職への夢を大きく膨らませて帰ってくることを楽しみにしています。