カモミールnetマガジン

2025年9月号

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   カモミールnetマガジン 2025年 9月号

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+‥【目次】‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
(1)目白が丘だより
(2)「卒業生ネットワーク」拡充に向けて
(3)卒業生発 リレーエッセイ
(4)研究・教育の現場から
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□■– 目白が丘だより ————■□

<<今年の教員採用試験をふりかえって>>
         教職総合センター・教職キャリア部門長 清水 睦美

本当に暑かった夏が過ぎ少し涼しさが感じられるようになりました。大学も後期の授業開始が目前に迫り、キャンパスには活気が戻ってきています。

センターの教職キャリア部門では、今夏も教員採用一次試験合格者を対象に、自治体別に10クラス編成で直前対策講座を実施しました。受講者総数は52名で、本学としては例年並みの学生が教員採用試験に挑戦したことになります。

ご存じのとおり、教員不足の影響を受け、各自治体は教員確保に向けて採用試験の多様化を進めています。その結果、3年次受験を可能とする自治体が増えています。興味深いのは、3年次での受験を終えて合格した学生の多くが、夏には企業のインターンシップに参加し、就職活動に向けた取り組みも進めている点です。「教員にはなるが、経験してみたい」という声が多く、学生の選択肢の幅が確実に広がっていることを実感します。

他方、多くはないのですが、受験内容を削減する自治体もあります。学生にとっては歓迎すべき動きのようですが、それも一時的で、4年次の受験にかかるプレッシャーは依然として大きいようです。そのため、「受験後に体調を崩した」という声も少なからず聞かれました。二次試験に向かう学生にとって、面接・論文・模擬授業は「教員として相応しいか」を問われる重要な場面であり、大きな緊張の中で臨んでいることがうかがえます。

本年度の結果は、早い自治体ではすでに発表されていますが、間もなく多くの自治体で公表されます。その報告を受けつつ、本部門では2026年度教員採用試験対策講座のスケジュール検討を始めており、11月20日のガイダンスで学生向けにアナウンスをします。並行して10月19日の目白祭では、「教員を目指す学生と学校現場で活躍する卒業生との交流会」を開催いたします。教職を目指す学生にとって貴重な情報収集の機会となりますので、多くの方にご参加いただきたくお願い申し上げます。

□■– 「卒業生ネットワーク」拡充に向けて ————■□

<<2025年10月19日(日)目白祭同日開催イベントのご案内 >>
カモミールnetマガジン臨時号①(2025年9月9日配信)でもご案内いたしましたように、10月19日(日)にシンポジウムと交流会を実施いたします(目白祭同日開催)。皆様のご参加をお待ちしております。

○シンポジウム「全国学力・学習状況調査の結果からわかる子どもの学力の実態と調査問題の活用」
〈日時〉2025年10月19日(日)10:00~12:00
〈会場〉日本女子大学 目白キャンパス百年館 百201教室
〈申込〉申込不要。直接、会場にお越しください。

○「教職を目指す学生と学校現場で活躍する卒業生の交流会」 
〈日時〉2025年10月19日(日)13:00~15:00
〈会場〉日本女子大学 目白キャンパス百年館 百201教室
〈申込〉下記URLにアクセスして申込フォームに入力後、送信してください。
      申込URL:https://forms.office.com/r/JwFaBLRVZp
  

□■–卒業生発 リレーエッセイ————■□

<<教職30年目の節目に寄せて>>
        中谷 愛(調布市立第五中学校 校長、文学部英文学科1996年3月卒業)  
  
1986年に本学附属中学校に入学し、附属高等学校・大学に在籍、本学文学部英文学科を1996年3月に卒業するまで10年間お世話になりました。卒業後、東京都の公立中学校に就職してからは、東京都教育委員会や区市町村教育委員会等での勤務を経験し、今年で教職30年目、校長職6年目を迎えました。おかげさまで、これまでにも、本学卒業生の先輩や後輩とお仕事をご一緒にさせていただく機会も少なからずあり、その度にとても良い刺激を受けながら学ばせていただき、貴重な時間を過ごしてまいりました。

今年度4月1日に校長として着任した調布市立第五中学校の教育目標は、「思いやりと助け合う心をもとう」「自ら学ぶ人になろう」「心と体を鍛えよう」の3つで、本学の三つの綱領である「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」と似ている点で、私自身の学生時代と重なり親しみやすく受け止めています。

20学級で生徒数731名(9月1日現在)という、都内の公立中学校としては大人数の生徒が在籍している学校で、1学期の学校生活に臨む生徒たちの姿勢からは、特に最上級生である3年生を中心としたリーダーシップが発揮された、大変素晴らしい学校です。10月には本校の一大学校行事である合唱コンクールが予定され、今、各クラスで熱心な練習が積み重ねられており、盛り上がりを見せています。

学校は、一人の努力では成し遂げることができないような、様々な人との関わりを通して成果を味わえるような、感動をもたらす場所です。中学校という義務教育の最終段階において、これからの持続可能な社会の創り手として参画する人を育成するため、その責任の大きさに身の引き締まる思いと、本校の教職員とチームで取り組むやりがいに喜びを感じながら職務に取り組んでいます。

結びになりますが、本学卒業生として、創立者、成瀬仁蔵先生の教育理念である、「自らの人格を高め、使命を見出して前進する」を心の中心に置きながら、日々精進していきたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 
□■– 研究・教育の現場から ————■□

<<幼少連携における水書用筆の活用>>
           教育学科特任教授 𡈽上 智子
 
 1月号「手書きのススメ②」では、文字を書く際に必要な手指の運動能力(=運筆力)を高めるために有効である、「水書用筆」についてご紹介しました。主に小学校低学年の児童が文字を学習する際、水書用筆を用いることで、正しい持ち方を身に付け、運筆力の向上が期待できます。
 
 しかし、現状では、小学校入学時点ですでに平仮名を読める、書ける子供も増えています。小学校入学前の幼児たちは、遊びの中で鉛筆などの筆記具を持って自由に絵などをかくことを通して、自分の周囲にある文字に興味をもち、自然に文字を覚えていきます。
 自発的に文字を覚え、書き始めることはいいことのように見えますが、幼児が見よう見まねでかくことによって、自己流の持ち方や書き順を覚えてしまうことも増えています。小学校入学後に正しい鉛筆の持ち方や書き順を教えても、すでに自己流を身に付けて習慣化してしまっているものを矯正することは、至難の業なのです。 
 
 幼児教育の側から見ると、幼稚園教育要領や保育所保育指針には、「環境」と「言葉」の2領域に文字に関する記載があり、「文字に対する興味や関心をもつようにすること」と示されています。
 
 そこで、幼児が遊びの中で文字に関わる際に使用する筆記具として、水書用筆を活用できるのではないかと考えました。

 実際、幼稚園等での遊びにおいて水書用筆を試してみると、子供たちは水書用筆で楽しそうに活動している様子が見られました。水書用筆を繰り返し使用する中で、無理なく正しい持ち方ができるようになっていくこともわかりました。
 さらに、幼児が文字をかくことに興味をもったときに文字には書き順があることを伝えると、書き順に興味をもってかこうとする様子も見られました。
  
 教育の前倒しを推奨するものではありませんが、幼児教育、小学校教育の指導者は、それぞれの教育の目指すところを互いに理解し、連携して、柔軟に対応できるとよいと考えるのです。