カモミールnetマガジン

2026年5月号

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   カモミールnetマガジン 2026年 5月号        

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+‥【目次】‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
(1)目白が丘だより
(2)「卒業生ネットワーク」拡充に向けて
(3)卒業生発 リレーエッセイ
(4)研究・教育の現場から
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□■– 目白が丘だより ————■□  

<<教職総合センター発足2年目>>
          教職総合センター所長 清水 睦美 

 日本女子大学教職総合センターは、創設以来の歴史の中で培ってきた教員養成の伝統と実績に基づき、本学の教職教育を全学的に支援する新たな組織として、2025年4月に設置されました。そして2026年度、センターは発足2年目を迎えます。本年度より第二代所長を務めることとなりました、教育学科の清水睦美です。
昨年度に引き続き、センターでは隔月で卒業生向けニューズレターを発行してまいります。主な内容は、「目白が丘だより」「研究・教育の現場から」「卒業生発 リレーエッセイ」「センター活動報告」です。
「目白が丘だより」では、センター運営を担う教職委員会委員より、それぞれの立場から教職に関わる思いや雑感をお届けしたいと考えております。また、「研究・教育の現場から」では、特任教授の先生方に加え、教職キャリアアドバイザーの先生方から、大学と教育現場をつなぐ視点で、教職に関するメッセージをご寄稿いただく予定です。さらに、実際に教育現場で活躍されている卒業生によるリレーエッセイも、ぜひ継続していきたいと考えております。
本学は、ご存じのとおり総合大学として、多くの学科が教職課程認定を受けています。取得可能な免許状は、幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、栄養教諭と多岐にわたります。中高の教科については、国語、数学、理科、社会、地理歴史、公民、英語、情報、家庭など、幅広い教科の免許取得が可能です。さらに、大学院および通信教育課程においても教職課程の認定を受けています。
こうした多様な教職課程において、教員免許取得を目指す在学生を支えるとともに、卒業後に教育現場で活躍する卒業生同士、さらには在学生と卒業生をつなぐ「ハブ」としての役割を、教職総合センターが果たしていけるよう努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

□■– 「卒業生ネットワーク」拡充に向けて ————■□

<<今年度の卒業生と学生との交流について>>
  
 教職総合センターでは、引き続き教職志望学生と卒業生(現職教員)とが交流できる場で、皆様にご支援いただきたいと考えております。今年度も、目白祭同日開催企画「教員を目指す学生と学校現場で活躍する卒業生の交流会」(10月)と「公開講座」における「学生と卒業生の懇談会」(2月)を実施する予定ですので、詳細が決まりましたら改めてお知らせいたします。

<<カモミールnet登録情報更新のお願い>>
 新年度となり、登録情報が変わられた方は、変更手続きをお願いいたします。センターHPより、ご自身で変更が可能です。操作方法等がご不明な場合は、センターまでお問合せください。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

□■–卒業生発 リレーエッセイ————■□  
                                           
<<教職を目指して学んでいる皆さんへ>>
        渡邊 久子(栃木県立鹿沼南高等学校教頭、家政経済学科1987年3月卒業)  
  
 今、どんな思いでこの道を選ぼうとしているのでしょう。期待や不安が入り混じっているかもしれませんね。私もかつては同じように揺れながら、それでも子どもたちと向き合う仕事に惹かれて、この世界に入りました。

 私は家庭科教師として、この仕事の素晴らしさを肌で感じました。
家庭科の授業には、生徒の“生活”がそのまま息づいています。調理実習で初めて包丁がうまく使えた瞬間の誇らしげな姿、家族との関わりについて静かに考え込む姿、ふとした気づきから表情が変わる瞬間。そんな場面に立ち会うたび、教師は生徒の成長をそっと後押しし、その変化を間近で感じることができます。これは、何度経験しても胸が温かくなる、教師ならではの特権です。
 もちろん、現場には忙しさもあります。私自身、三人の子育てに追われていた頃は、夜遅くまで教材研究しながらグリム童話「こびとのくつやさん」の物語を思い出したことが何度もありました。朝起きたら、誰かが全部仕上げてくれていたらいいのに…と、半ば本気で願ったこともあります。それでも続けてこられたのは、同僚の存在があったからです。小人はいませんでしたが、困っているときに声をかけてくれる先輩や仲間がいて、助けてもらいながら、なんとか日々を積み重ねてきました。

 そんな日々の中で私は、「逃げることなく、あきらめることなく、ごまかすことなく、挑戦し続ける」という思いを、心の中で大切にしてきました。立派である必要はありません。ただ、自分の歩幅で前に進もうとする姿勢が、子どもたちにとって大切な学びになります。
 どうか、完璧な教師になろうとしなくて構いません。あなたの歩幅のままで大丈夫です。あなたのような人を、待っている子どもたちがいます。

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※皆様の「卒業生 リレーエッセイ」投稿を募集しております。教職に就いて感じていらっしゃること、日々の教育実践、同世代や後輩たちに伝えたいことなどをご執筆ください。字数は600~800字です。投稿を希望される方はセンターまでご一報ください。お待ちしております(教職総合センター)。

 

□■– 研究・教育の現場から ————■□  

<< 子どもは一日に400回笑う?  >>
                   児童学科特任教授 粂原 淳子

「気持ちがふさぎ込んでいるとき、公園で子どもの笑顔を見ていたら、自然に自分も笑顔になっていることに気付いた」—そんな学生のレポートの一節を読み、以前に見たテレビCMを思い出しました。

「子どもは一日に400回笑う。大人になると15回に減る」
実際には、この数字には諸説あり、研究として厳密に証明されているわけではないようです。しかし、子どもの遊びは新しい出会いに満ち、大人が気にも留めないようなことも面白がり、友達と他愛のない言葉を言い合っては笑い、何かができるようになったときも満面の笑顔です。一方で、年齢を重ねるにつれ、失敗を恐れたり、周囲にどう思われるかを意識したりして、「笑う回数」も減っていくのかもしれません。

笑顔が、エンドルフィンやセロトニンなどの幸せホルモンを分泌させてくれることはよく知られていますが、スウェーデンのウプサラ大学の研究では「笑顔は進化的に見て伝染するもので、笑顔の人を見ながらしかめっ面をするのは困難」と報告されています。冒頭の学生の言葉も、まさにそのことを示しているようです。
さらに、アメリカの心理学者、ロバート・プロヴァインは人々の日常の笑いを観察し、「人は一人でいる時より他者と一緒にいる時の方が約30倍笑いやすい」と明らかにしています。しかも、興味深いのは、「面白い冗談」でなくとも、「ほんと?」「じゃあまたね」「わかるわかる」のような、ごく普通の会話の中で笑いが生まれていたということです。笑いは、“面白さ”だけでなく、人とつながろうとする人間の根源的な力なのかもしれません。

ところで、CMの最後は、「あなたが笑うと、世界が変わる」の言葉で締めくくられています。子どもと大人が共に織りなす生活の中で、笑顔は互いに共鳴しながら広がっていきます。子どもの笑顔に心を動かされ、大人の笑顔に子どもが安心する―そんな温かな循環の中で、子どもたちの世界もまた豊かに広がっていくのだろうと思います。