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カモミールnetマガジン 2026年 7月号
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+‥【目次】‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
(1)目白が丘だより
(2)「卒業生ネットワーク」拡充に向けて
(3)卒業生発 リレーエッセイ
(4)研究・教育の現場から
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□■– 目白が丘だより ————■□
<<教育実習のしんどさに向き合うこと>>
教職総合センター・教育実習部門長 桑嶋 晋平
今年度も前期の教育実習がはじまり、おおくの学生が実習をおえてもどってきています。もどってきた学生の話を聞いていると、よろこびの声や、たのしかったという声も聞かれますが、他方、苦い経験を語る学生もいます。教育実習の期間は、普段とはことなった生活を送ることになりますから、心身ともにおおきな負担がかかることになります。教育実習は、すくなからぬ学生にとってしんどいものでもありえます。
教育実習には、教師になっていくうえでの通過儀礼的な意味もあるでしょう。教育実習は、こうしたしんどさに自分自身がどうむきあっていくかをかんがえ、実際に調整をこころみる場である、ともいえるかもしれません。実際、教育実習を終えることで、教師になることの覚悟をきめる・そう決意する学生がいることはたしかです(もちろん、その逆もあるわけですが)。労働の世界へと参入していくうえでの決意や覚悟と、それを可能にする場というのは、流動的な現代社会においてかつてほどではないにしても、依然として重要な意味をもちつづけているようにもおもわれます。
他方で、「このような意味があるから教育実習のしんどさに耐えよ」という言明は、やはり慎重に・注意ぶかくむきあうべきものであることもたしかです。本人にはどうにもしがたいもの、たとえば、制度や指導関係に由来するしんどさや、教育的な必要性を欠く不当な負担が本人の問題に帰されてしまうことは退けられるべきですし、実習生が評価する側と評価される側との非対称な権力関係におかれる、ということは常々意識しておく必要があります。
実習生を送りだす大学としては、実習先でうまくやるための方途や、よい学びと経験をするための準備をすることが重要なのはいうまでもないことですが、同時に、不当なしんどさを取りのぞくための取りくみも必要不可欠です。変ないい方に聞こえるかもしれませんが、学生が安心してしんどさに向き合えるような、すくなくともその土台となるような取りくみ・しくみが必要だろう、とおもいます。教育実習部門長に着任して2年目になりましたが、なんとか任期中に、そのような取りくみ・しくみをつくることができれば、とかんがえています。
□■– 「卒業生ネットワーク」拡充に向けて ————■□
<<2026年10月18日(日)目白祭同日開催イベントのご案内 >>
本学は10月17日(土)、18日(日)の両日、「目白祭」を開催いたします。
その中で、教職総合センターは、教育学科との共催で、目白祭同日開催企画として、10月18日(日)、2つのイベントを開催いたしますのでご案内します。ぜひご参加ください。詳細は下記のチラシをご覧ください。
チラシPDFリンク→https://kyoshoku.jwu.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2026/07/309f62c223e237f75b4020a5f69e490b.pdf
①講演・実践報告・シンポジウム『ESD・SDGs教育の現在と未来―「住み続けられるまちづくり」への展開は可能か?』(主催:人間社会学部教育学科、共催:教職総合センター)
ESD(持続可能な開発のための教育)・SDGs教育について、実践と課題を共有し、「住み続けられるまちづくり」へつなげるヒントを探ります。
〈日時〉2026年10月18日(日)10:00~12:30
〈会場〉日本女子大学 目白キャンパス(目白祭期間中のため、当日キャンパスにてご確認下さい)
〈内容〉第Ⅰ部:専門家による講演、第Ⅱ部:学校現場からの実践報告、第Ⅲ部:シンポジウム
〈申込〉申込不要
②『教職に就く先輩と学生の交流会』(主催:教職総合センター、共催:人間社会学部教育学科)
学校現場で活躍されている卒業生と学生の交流会は今年で6回目を迎えます。昨今、教員採用試験の早期化により、1、2年生の参加が増えています。特に、教職に関心はあるものの迷っている学生に教職の魅力を伝えていただき、一人でも多くの学生が希望を持って教員を目指せるようご支援ください。皆様のご参加を待ちしております。
〈日時〉2026年10月18日(日)13:30~15:30
〈会場〉日本女子大学 目白キャンパス(会場は決まり次第お知らせします)
〈申込〉下記URLにアクセスして申込フォームに入力後、送信してください。
申込URL→ https://forms.cloud.microsoft/r/EMTHaPKQZh
<<カモミールnet登録情報更新のお願い>>
新年度となり、登録情報が変わられた方は、変更手続きをお願いいたします。センターHPより、ご自身で変更が可能です。操作方法等がご不明な場合は、センターまでお問合せください。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
□■–卒業生発 リレーエッセイ————■□
<<「先生になりたい」が現実になって >>
柳田 玲奈(新宿区立小学校教諭、人間社会学部教育学科2025年3月卒業)
私は東京都の公立小学校で教師2年目です。児童と向き合う毎日は試行錯誤の連続ですが、一人ひとりの小さな成長や笑顔に支えられ、充実した日々を過ごしています。大学3年次の公立小学校での教育実習は、驚きと発見の連続でした。初めて経験する共学や学校給食はとても新鮮で、公教育に触れたことで、それまで知らなかった教育の世界を知ることができました。 実習を通して自分の視野は大きく広がり、さまざまな背景をもつ児童が共に学ぶ公立学校には、多様な出会いと温かさがあることを実感しました。一人ひとりの違いを受け止め、その成長を支える先生方の姿を目の当たりにした時に、公立学校で教師として働きたいという気持ちが芽生えました。
現在は、公立小学校の特別支援学級で担任をしています。着任当初は想像していなかった配属に戸惑いもありましたが、私自身も教師として日々成長していることを実感しています。児童が 「できた」と笑顔を見せてくれた瞬間や、自信をもって活動に取り組む姿に触れるたび、この仕事の大きなやりがいを感じています。振り返ると、日本女子大学で過ごした4年間は、現在の私の礎となっています。模擬授業や教育実習では、より良い授業をつくるために仲間と試行錯誤を重ね、多くの学びを得ました。また、外活動ではオープンキャンパスのキャンパスツアースタッフを務め、参加した高校生や保護者の方に大学の魅力を自分の言葉で伝えました。「相手により良く伝えるにはどうすれば良いか」を考え続けた経験は、教師として歩む今の私を支えるかけがえのない財産です。
これからも今感じている気持ちを忘れず、一人ひとりの児童に寄り添い、その可能性を引き出せる教師を目指して歩み続けていきたいと思います。
□■– 研究・教育の現場から ————■□
<<「国語で正確に理解し適切に表現する」のは難しい…相手に伝わっていますか? >>
人間社会学部教育学科特任教授 𡈽上 智子
現行の小学校学習指導要領解説国語編に、国語科の目標として、「言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。(以下略)」と、書かれています。
私たちは、日々言葉を使って意思疎通していますが、相手の伝えたいことを正確に理解できているでしょうか。逆に、自分の伝えたいことは相手に正確に伝わっているでしょうか。
先日の我が家での出来事です。老人二人で、近所の工事現場の前に咲いている白い紫陽花がきれいだ、という話題になりました。
A「白い紫陽花見てきた?」
B「見てきたよ。きれいだった。」
A「普通の紫陽花じゃなくて、まん中のない方だよ。」
B「え、まん中のない方か。私は、普通の紫陽花の方がいいと思った。」
AB「・・・」
この後二人で見に行ったら、同じ紫陽花を指していることがわかって憮然としたということです。
Aは、周りだけにガク(花のように見える所)のあるガクアジサイを普通の紫陽花と認識していて、「まん中のない紫陽花」とは、「まん中にガクがない部分がない=全体にガクがある」ことを言っています。
Bは、全体にガクがある紫陽花を普通の紫陽花と認識していて、「まん中ないの紫陽花」とは、「まん中の部分にガクがない」ことを言っていいます。
事程左様に、前提が違うと話が噛み合わないどころか、全く逆の認識になってしまうのです。
私たちは会話を通して、理解したつもり、伝えたつもりになっていますが、実は真意を理解できていない、真意が伝わっていないことも多いのではないでしょうか。SNSの普及で、絵文字やスタンプに頼り、ますます言葉で表現する機会が減っていることも危惧します。
国語科教育においては、教科書の文章を共通の前提として、「正確に理解」できるようにし、自分の考えを「適切に表現」できる力を身に付けさせたいものです。